皆様こんにちは。
一般社団法人心理ケア協会の真鍋です。
日々感染症対策にご尽力されているみなさま 心から感謝とお見舞い申し上げます。
この四月、私たちはパーソナル心理士入門講座の開講を中止することになりました。
開講にあたりご支援くださいました皆様、また、受講を楽しみにしていただいた皆様にお会いできなかったことは大変残念ですが、この度の事態から、更にコミュニケーションを考える機会を改めて感じ、振り返る時間をいただきました。
毎日、私たちの周りにはどんな空気が存在しているでしょうか
眼には見えないものに怯え、心身の疲労が“空気”“気配” というもので存在しています。
あなたの言動は、誰かに責められていませんか?
ルールに取りつかれて誰かをせめていませんか?
特に北海道は2月からの発症の深刻さが増す中で、終息を望みながらの数か月がたちました。感染症の恐ろしいことは、「死」だけではなく、日常を簡単に奪われてしまうことだったのです。
それは私たちのコミュニケーションを変え、差別や偏見が時に生まれてしまいます。
今回の講座の中で、一緒に学びたかったのは日ごろのコミュニケーションの振り返りと発見です。たくさんの情報に埋もれてしまいそうな毎日ですが、静かに自分のもつ平常心を整え、本来備えている私たちのいのちの賢さが 優しい言葉や人を支える力を持っているのです。
先日の仕事の中での1コマをご紹介します。
病気の男性が自分のこれからの身体の相談事を新しい主治医と面談しました。
自分の身体のことを真剣に考えてアドバイスしてくれるドクターに感激し男性が伝えた言葉は、
「先生、これほどまでに私の気持ちを分かってくれて元気が出ました。マスクが大事な時世ですが、ちょっとだけでいいです。マスクを外して顔をみせてくださいますか?
ああ、先生と話をして本当の声が聴けたような気がしました。握手していいですか」
「もちろんいいですよ」
マスクを外して、笑顔で差し伸べ合った手の力強さは 二人の距離と男性のこれまでの不安な気持ちを安心に変えてくれました。
気持ちに応えるコミュニケーションの大切さを感じました。
私たちは今まで、誰も経験をしたことのない時代の乗り切り方を探しています。
それはこれまでの生きてきた自分の経験を駆使して明日につなげることでもあります
私たちが次の時代に生きる人たちにどんなバトンに渡していこうか、一緒にみんなで考えたいと思います。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
代表理事 真鍋
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